
このように根粒菌がつくので、畑を肥やします。私は放置しています。
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クズ ■ヨモギ
ヨモギは地下茎で広がります。1~2年放置していたところ、このように地下茎が繁茂していました。野菜の根は広がりにくいでしょう。ヨモギは徹底的に除去します。

■白クローバー
赤クローバーやクリムソンクローバーは緑肥として使えますが、白クローバーはやめた方が良さそうです。
なぜなら、

こんな太い根が伸びます。これが地下茎で広がるようです。野菜の根と競合すること必至。
ちゃんと管理して付き合うことができるかどうか分かりませんが、私は抜きました。
掘り起こすのではなく、こまめに刈りながら大豆や小豆を播いて草を鎮める方法もあるようです。
■コヒルガオ、ワルナスビ
多年生雑草の多くは耕すことで勢いが衰えるが、これらの草は耕して細かく裁断すると地下部からも再生するので、発生場所が一気に広がる場合もあるので注意。
ワルナスビ退治の取り組みの記事は
こちら。
■ナガミヒナゲシ
農業環境技術研究所によると「アレロパシー活性が強く、雑草化リスクが大きいので、広がらないようにする必要があるそうです。未熟な種子にも発芽力があり、
開花後の刈り取りは、かえって分布を広げることになるので、本種の蔓延を防ぐには、花茎が伸長する前のロゼット状態の時期に駆除することが重要です。」だそうです。厄介な草です。
2013年4月、畑への侵入を確認しました。オレンジ色の花を見付け次第、駆除しています。
活用できる草
以下の草は土が良くなったら生えるそうです。■
ハコベ:土壌が微酸性で繁茂。ブログ「
無農薬自然栽培(自然農法・自然農)でカンタン持続可能な家庭菜園『自然菜園のコツ』 」さんでは「ハコベが生えるということは中性に近い土壌環境で、腐植も多く、団粒構造も発達しているため、どんな野菜も育ちやすい肥沃地ということが自然観察から読み取れます。」と紹介されています。わざわざハコベを畑に移植して、ハコベについている菌や虫ごと移植するという考え方もあります。
実際、私の畑でも、不耕起を続けて、カチカチの土が柔らかくなった場所にハコベが生えるようになりました。pHを測定すると7で中性。この畝からは土のにおい、放線菌のにおいが強くします。その、小さくて細かい根は、枯れると土をスポンジのようにしてくれるんだろうな~と想像しています。
「ハコベを悪く言う人はいない」と思っていたら、
全農のHPでは害草程度:強として紹介されていました。草と共生するという立場と、草は防除するという立場の間には、深くて大きな川が流れているようです。
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ホトケノザ:この草が生える畑には虫害が少ないそうです。小さくきれいな花を咲かせます。
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オオイヌノフグリ:春の畑を覆い、作物の株元を守るそうです。
以下のような夏の草は刈り取ってマルチにしたり昆虫の棲み家になります。草丈以上に野菜も大きく育っているので害は少ないそうです。また、刈り取れば敷き草として非常に役立ちますし、堆肥にもなります。
■オオクサキビ:一年草
■イヌビエ:一年草
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イヌタデ:タネをバラ播いて繁茂しそうですが、作物への悪影響はないそうです。強酸性の土壌で繁茂するという情報もあります。
作付の目安となる草、野菜に有益な草
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イネ科の草(カヤ、メヒシバ等)
これらが元気に育っている場所はやせ地が多く、ムギやトウモロコシなどのイネ科作物が適している。また、マメ科野菜、ソバ、オクラなどにも適している。
イネ科の雑草が多くなってきたところは堆肥を少し多く入れて畑を休ませると、生えてくる草の種類がホトケノザやナズナなどに変わってくる。
■アブラナ科の草(ホトケノザ、ハコベ、ナズナ等)
特にナズナが生えている場所は、ダイコン、白菜、ナバナなどのアブラナ科野菜がすごくよくできる。
アブラナ科以外でも、ナス、ピーマン、キュウリ、スイカなどもよくできる。
ホトケノザやハコベが生えている場所も野菜の育ちは良い。大雑把に言うと、丸い葉の草が育つところは野菜がよく育つ。同じ丸い葉の草でも場所によって葉が細長いものもあり、葉がより丸みを帯びて厚いほうが野菜の育ちがよい。
■アカザ
ダイコン、ニンジンの生育を助けトマト畑では虫の食害を防ぐ。大きく育つが作物の根が届かない深い場所の養分を吸収しているので養分について悪影響は少なく、枯れた後に表土を豊かにしてくれる。
■イヌホオズキ
ナス科を食害するニジュウヤホシテントウやルイヨウマダラテントウの大好物。トマトよりもイヌホオズキを好むという報告もあるので、トマト、ナス、イヌホオズキの食害の状況を調べたら楽しそう。
また、深根性なので根が土を耕してくれる。食べると有毒なので注意。
pHの目安となる草
土のpHと生えてくる草については、本によって微妙に異なります。
■強酸性白クローバー、スギナ、ヒメスイバ、イヌタデ、スズメノテッポウ、イヌビエ
※強酸性の代名詞ともいえるスギナも、「酸度に関係なく広範囲に生えることができるが、他の草が生えにくい強酸性の土で目立つ」という考え方もあるようです。■弱酸性
カタバミ、アカザ、ギシギシ、イヌガラシ、オオバコ
■微酸性
レンゲソウ、ナズナ、ヘラオオバコ、コニシキソウ、スズメノカタビラ
■中性
ハコベ、イヌフグリ、ホトケノザ、ノゲシ、オトギリソウ
※ハコベについては先ほど、微酸性で繁茂と書きましたが、私の畑ではpH7の畝で繁茂していました。ブログ「野菜のやさしい育て方|初心者も簡単栽培で大収穫!」さんではスギナと並んで酸性土壌を好む草として紹介されています。う~ん、ひょっとしたらハコベも、幅広いpHで生育できるものなんでしょうか。
■酸度に関係なく広範囲に生育クズ、ハハコグサ、ヨモギ、メヒシバ、ススキ
強酸性の土壌でも、草が伸び、葉が枯れて地上に落ちていき、養分や腐食が土壌の酸性を緩和していき、次第に草生が遷移します。頑固なスギナはラウンドアップで枯らすのではなく、土に戻していけば自然になくなっていくのです。私の畑もスギナが少なくなってきています。
土の豊かさと作付する野菜の目安となる草
(現代農業2010年8月号より)
番号の小さいほど土が痩せている。
①カヤ:大豆
②スギナ、ヒメジオン、ヨモギ:大豆、小豆
③エノコログサ、ヒエ:ジャガイモ、カボチャ、ダイコンが可能
④ツユクサ、アカザ、ギシギシ:果菜類
⑤ハコベ:白菜、キャベツ
もう1つの畑では、シロザ、ナガミヒナゲシが群生するので大変です。
シロザは、杖を作る雑草と知り、どれくらい大きくなるか試したことがあって、草丈2メートル以上、茎がバットほどになってしまい抜くのが大変でした。
残しておくと凄まじい数の種が落ちて、翌年の栽培に響きます。だからうちではシロザを有害雑草に認定して即効抜いています。アカザも同じなので注意が必要かもしれませんね。