ゼロからの60坪自然菜園

教本は竹内孝功さんの「これならできる!自然菜園」。無化学農薬、無化成肥料、不耕起、草生栽培で、海や山の自然の恵みを畑に持ち込む自然菜園です。

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☆まとめ 麦類(イネ科)のアレロパシーと対策について

緑肥作物の主力といえるムギのアレロパシーについての整理。

ムギのアレロパシー

アレロパシーとは
定義を農水省のHPから引用します。
植物のアレロパシーは、「植物が放出する化学物質が他の生物に阻害的あるいは促進的な何らかの作用を及ぼす現象」を意味する。
アレロパシーの作用経路は次の4つあると提唱されている。
①葉から雨、露あるいは霧によって浸出される。
②代謝産物が揮発性物質として放出される。
③植物体の残渣。
 ・落葉から物質が浸出される場合。
 ・落葉や腐葉が分解して他感物質に変化する場合。
 ・残根やちぎれた根が分解する場合。
④根から分泌する物質。

アレロパシー=阻害と思っていたら、促進的な作用もアレロパシーだったんですね。認識を誤っていました。

ムギ類及びその他イネ科のアレロパシーについて(農水省HPより)
引き続き、先ほどのサイトからの引用です。
①本来、ムギ類は雑草との競争が激しい畑状態で栽培するために比較的強いアレロパシー活性をもっている。
②プラントボックス法(根から出る物質を検定)という手法でムギ類のアレロパシー活性を検定した結果が下表。
130220アレロパシー
エンバク近縁種のアレロパシー活性が最も強い。
補足
エンバク近縁種って何だ?と調べると、雪印のエンバクで代表的な抵抗性品種である「ヘイオーツ」はエンバク近縁種だと分かりました。このヘイオーツ、そうか病やキタネグサレセンチュウ、根こぶ病など様々な病気やセンチュウ被害を減らすそうです。何かに大きな効果があるということは、何らかの成分が働いているのは間違いないことで、それは薬にも毒にもなって当然です。
エンバクはライムギとは異なり、このように線虫対策となる品種が多くあります。メリットだけに目を奪われるのではなく、リスクもあることを踏まえるべきようです。

高等植物のアレロパシーに関する研究-特にエンバクのアレロパシーについて-
このような論文がありました。内容を簡単に列挙すると、
①エンバクは比較的連作に耐えない作物として知られている。
②エンバクを4ヶ月栽培した跡地土壌でダイコンを栽培したところ、胚軸の生長が阻害された。
③エンバク、ヤエムグラ、オオムギ、ヨモギの地上部を約5mmに切断し、土壌を詰めた素焼鉢に混入し、7日後にダイコンの種を播くとダイコンの乾物重を低下させ、特にエンバクでは低下が著しかった。
④エンバクはオオムギやコムギとともに、雑草の生育を阻害する作物として知られている。オオムギからはアレロパシー物質の一つとしてアルカロイドが同定されている。
⑤エンバクの残渣を土壌表面に散布した場合、コムギ、ソルガム、トウモロコシと同様、コムギ、トウモロコシの芽生えの生長を阻害することが観察されている。
というものです。
補足
まず、①について疑問があります。野性のムギが連作に耐えられなかったら、草との競合に負けるんじゃないか?そういう目で資料を眺めると、ヘイオーツの写真に目がとまりました。
130222ヘイオーツ
こんな栽培をしたら連作障害があっても不思議ではありません。②、④、⑤も同様の見方が出来ます。
ただし、この論文の背景となった栽培方法は分からないので断言出来ないところです。
③について、生の有機物を土壌にすきこむことはしませんので、あまり気にしません。

草生栽培でのムギについて
そもそも、最近のムギ類に関する研究は飼料用作物としての研究が多く、その栽培方法は密植のようです。
草生栽培における有機物マルチ資源または根穴構造の発達、バンカープランツという観点での研究成果は非常に乏しいのが現状です。

私の場合、2013年は畝の端あるいは中央に条播きし、ムギが生長すると刈り敷きしようと考えています。
130221麦2
このような場合、アレロパシーはほとんど考慮する必要はないかもしれません。
130221麦1
とは言え、程度の差はあるものの、単一の作物を栽培することで生じる偏りは避けたいです。
緑肥も、異なる様々な種類を混播することで、アレロパシーを弱めて使うべきかもしれません。
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[ 2013/02/22 06:14 ] ├ 麦 | TB(0) | CM(2)
ふ~ん、そうなんだ。阻害するだけじゃないのね。
[ 2013/04/15 12:07 ] [ 編集 ]
さきしなてるりんさん

そうなんですが、アレロパシー=阻害って認識が定着しているような気がします。促進=コンパニオンって感じです。
[ 2013/04/16 22:13 ] [ 編集 ]
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