ゼロからの60坪自然菜園

教本は竹内孝功さんの「これならできる!自然菜園」。無化学農薬、無化成肥料、不耕起、草生栽培で、海や山の自然の恵みを畑に持ち込む自然菜園です。

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☆まとめ 不耕起栽培・有機物マルチについて②-注意点、デメリット-

耕さないのに土が柔らかくなる、夢のような不耕起栽培・有機物マルチ、ではないことや、その他のデメリットについてまとめました。

不耕起栽培を実施する上での注意点

硬く締まった土での不耕起栽培は避ける
根っこも入れない
踏みつけられたり、粘土でカチカチの土でいきなり不耕起栽培・有機物マルチをしても、根穴が出来ていないので野菜は大きく育つことは出来ません。
そのような場所で2011年秋からライ麦を育て、2012年に苗で購入したナスとトマトを植えましたが、ほとんど生長しませんでした。タネから苗を育てるのが初めてだったので、保険として購入したものが収穫ゼロになったのです。植えるときは「ライ麦の根が張るから大丈夫」と思いこんでいましたが、そんなカチカチな土なのでライ麦だって根をのばすことが出来ません。その後掘り起こしたとき、相変わらず土はカチカチでした。
また、そこまでカチカチの土ではなかったのですが、ジャガイモの不耕起栽培をしたところ収穫が減りました。これは無肥料が原因だったかもしれませんが、ストロンが地中で伸びることが出来ず、イモの肥大にも影響があったと思います。
このように、硬い土での不耕起栽培は避けるべきで、最初は耕すべきと学びました。

土が柔らかくなる速度と硬く締まる速度の比較で
耕して土を柔らかくしても土は締まって硬くなっていくので、定期的に耕起する必要があります。不耕起栽培の場合、定期的な耕起の行為を根に委ねるのですが、同様に土が柔らかくなる速度や範囲と硬く締まる速度の比較で考える必要があります。
私が借りている粘土質の畑では表層10cmは団粒化が進んでいますが、それより深い場所では土が硬く締まっています。これは、不耕起栽培で柔らかくなる以上に硬く締まっているものと推測しています。不耕起栽培をしても土が柔らかくならない場所は、大量の根が届いていないのでしょう。
深い場所まで根は届くか
ここで、ホトケノザの写真を見てください。
130203ホトケノザ
根の深さは概ね10cmくらいでしょうか。
不耕起栽培では地中への有機物の投入は、基本的に根に委ねています。ミミズなどの動物も有機物をかきまわしてくれるようですが、根ほど目に見えて分かりやすいものではありません。
根が深くまで伸びない種類の草や野菜ばかりを栽培していても、柔らかくなるのは表層だけで、深部はいつまでも柔らかくなりません。深部までフカフカにしたければ、ライ麦など深根性の植物を定期的に栽培する必要があるはずです。根が浅い草を刈り敷くだけでは、私の借りている粘土質の畑の改善には相当の時間がかかるのです。
しかし、頼みのライ麦ですら、粘土質で締まった深部には根を伸ばしにくいという現状があります。以前、ライ麦栽培後を掘りましたが、思ったよりも根は浅かったのです。本などで写真を見たときのような深さではありません。
まずは大量に有機物を投入して、物理性の改善から
有機物マルチ不耕起栽培の効果を高めるためには、まずは土を柔らかくするのが先決と考えるようになりました。土が柔らかくなれば、ライ麦などの根も深く伸びるようになり、深部まで有機物が供給され、良循環が走り出します。

では、土の物理性を改善するものは何か。

私は耕作1年目に天地返しをし、その時に落ち葉を厚さ40cmくらい敷きつめた上に土を乗せましたが、落ち葉は潰されるとぺっちゃんこになります。落ち葉で堆肥を作ると、当初の体積と比較して、相当な目減りがあるので分かると思います。このように、落ち葉だけの投入は、全層の土を柔らかくしません。
大量の腐葉土や堆肥があれば別ですが、耕作1年目でそのようなものはありませんでした。

今期待しているのは大量のモミガラ燻炭のすき込みです。小さなモミガラ燻炭を表層20cmくらいに大量にすきこんだところ、相当、土が柔らかくなっています。1年後の状況に期待です。
また、かなり結果が良かったのは、フカフカの刈り草の全層すき込み+緑肥です。刈り草:土を1:1くらいでまぜた状態で緑肥を栽培します。緑肥の生長が悪くても構いません。先に記述した、トマトとナスの苗が育たなかった畝は、これにより相当改善されました。

そして、有機物マルチ不耕起栽培を続けながら、生物性と化学性の改善の段階に進む、という絵を描いています。土を育てるには、まずは物理性、次に生物性、最後に化学性。この順番でやらないと、後戻りが大きくなると思います。物理性が改善されないと生物性が良くならないし、一時的に良くなっても通気性や水はけが悪いと後戻りします。

根が腐らない植物はダメ
地中に有機物を入れるのは根の仕事で、冬でも夏でもどちらでも良いのですが、根が枯れないとダメだと思います。
ギシギシなんて、相当深くまで根が伸びていますが、アレはどうなんでしょう。ギシギシを刈っても、いつの間にか復活しています。これは、根が腐って太い根穴ができて通気性が改善されるとはならないのでは。根が枯れない植物は、有機物マルチの材料にはなっても根穴構造の発達には役立たないと思います。

不耕起栽培のデメリット
さて、不耕起栽培は万能ではありません。デメリットもあります。
根菜類には不向きなものもある
私の不耕起栽培のように表面10cm程度しか柔らかくならない場合、ニンジンは10cmより深い場所で形が悪くなる場合もあります。ニンジンなんて股根が多かったり、先端が平面(ニンジンの形が台形)になったりしますが、自分で食べる分には問題ありません。
カブは表層10cmが柔らかければ問題ありません。
虫やナメクジが増えるかも
不耕起栽培というより有機物マルチが原因です。有機物マルチによりクモはかなり増えますが、その他の虫も増えます。コオロギなどの害虫も棲みやすくなっているかもしれません。2012年の秋野菜のうちアブラナ科はほぼ全滅しましたが、これは播種の時期が原因だったのか、今年から有機物マルチの量をかなり増やしたのが原因だったのか分かりかねています。
それ以外の虫も増えて、被害が増える場合もあるかもしれません。
また、もともとナメクジが多い畑ですが、さらに増えているかもしれません。
元肥の施肥方法に制限がある
耕さなければ、施肥の方法は表面施肥に限定されます。穴を掘って施肥するくらいならしていますが、深い場所に元肥を入れておき、根の伸長を促す方法は採用できません。
減収の可能性
不耕起での作物の出来は穏やかで強健だそうですが、出来が鈍くて減収することもあるそうです。私の場合、不耕起が原因なのか、自然栽培への転換が原因なのか分からない状態です。
モグラの穴が残る
耕さないので地中にはいつまでもモグラの穴が残ります。それとは知らず、頑張って播種してもなかなか育たない…そんなことがあるかもしれません。また、モグラの穴から野ネズミが侵入して野菜を齧られる可能性があります。
以上、とりとめもなく不耕起栽培について紹介しました。長文にお付き合いいただき、ありがとうございます。私の近所では不耕起栽培・有機物マルチは見かけませんが、皆さんの周囲ではいかがでしょうか?
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[ 2013/02/06 06:05 ] ├ 育土 | TB(0) | CM(7)
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[ 2013/02/10 09:41 ] [ 編集 ]
Re: はじめまして
 内緒コメント様

 はじめまして。コメントありがとうございます。
 私は農業の専門知識はなく、農作業の経験も乏しく、ここ数年の、小さな菜園での経験がほぼ全てです。
 農業は生業で、家庭菜園は趣味と考えています。このように決定的に異なる中で、私の記事は、農業なら非効率的なので実施しないと思うことであっても、自分が楽しいのでやる、というものもあります。
 その上で、失敗例などがご参考になれば幸いです。

 今後ともよろしくお願いします。また、私のような立場から申し上げるのはおこがましいのですが、頑張ってください。
[ 2013/02/10 21:26 ] [ 編集 ]
私も、最初は不耕起栽培や、自然栽培を全く知らず初めの一歩は、全体を耕起し、牛フン堆肥も入れました。
それまでは、セイタカアワダチソウが繁茂し、それを剥き去ったため固い粘土層に穴をあけることが出来たのだと思います

それから緩やかに、無肥料栽培にうつっていき、さらに不耕起になっています
粘土質の土地を、最初に自然農を実践するのは今までの自分を振り返ってみると、無謀なのかもしれません
確かに固くしまって、空気も入れないんじゃないかという地中でしたから・・
最初に先ず耕起したのは、偶然とはいえ今自然栽培に似た状態を目指している私には、運が良かったのですね
今、当初ほとんどあれだけしまった粘土の状態は、改善されつつあります
[ 2013/02/12 22:26 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
 oimohomori さん

 ご無沙汰しています。
 タネをたくさん購入されていて楽しそうですね~。
 今年も余ったタネや、自家採種により不要となった購入タネがあるのですが、何だか、タネの交換をすることはタネ屋さんの営業妨害かもと思い、自粛しています。
 
 本当は、このような不耕起栽培のデメリットは、不耕起栽培を推奨する立場で書かれた本でも記載するべきだと思うんです。不耕起栽培という特殊な立場に取り組む時は恐る恐るです。で、失敗すると、「やっぱりダメじゃないか」となりかねません。「何でも教えないとダメなのか?想像力を働かせろ」ということかもしれませんが、ちょっと不親切です。
 ん…本をよく読めば書いているかもしれません。
[ 2013/02/13 05:44 ] [ 編集 ]
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[ 2013/02/14 22:59 ] [ 編集 ]
ギシギシの根っこは深いです。全体に水分がまとわりついている感じで、ミミズがよく周りに住んでます。ただ土が中世ではないのが気になりますが
[ 2013/03/02 11:33 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
さきしなてるりんさん

ギシギシ、正しく言うと、この畑でのギシギシは「エゾギシギシ」なんですが、根っこがすごい深いですよね。ちょっと掘ったくらいでは根の先まで見えません。

深いところから養分を上げてくれる有り難い存在、という考え方もあるようですね。

[ 2013/03/02 17:46 ] [ 編集 ]
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