ゼロからの60坪自然菜園

教本は竹内孝功さんの「これならできる!自然菜園」。無化学農薬、無化成肥料、不耕起、草生栽培で、海や山の自然の恵みを畑に持ち込む自然菜園です。

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☆まとめ ヨトウムシ防衛戦-伝統農法”コシャリ”など

畑の暴君のヨトウムシ。 私の畑では、まだ、大発生したことはありませんが、大発生したときには時既に遅し、ですね。
外は雪、畑はオフシーズン、つきましてはお勉強。

ヨトウムシの基礎知識と対策について、真面目に調べました。

まずは、ヨトウムシについての基礎知識です。

ヨトウムシ類の見分け方と防除(大阪府)
各種ヨトウムシや食害の様子が写真入りで分かりやすく掲載されています。

ヨトウムシの発生と防除(農業生産法人茨城白菜栽培組合)
こちらも分かりやすいカレンダー付きです。

ぁいの飼育ブログ
ヨトウムシを飼育されています。
では、対策です。

コシャリ
畑で黒くなったり白くなったり、柔らかくなって死んでいるヨトウムシは昆虫寄生菌によって死んだもの。これらの死骸を集めて畑にまいておくと胞子が翌年まで残り、気温18~20℃で流行するそうです。
※適温については後述のとおり異なる見解もあります。
これは"コシャリ"という伝統農法らしいです。もっと調べたいのですが、"コシャリ""畑"で検索しても、あまりヒットしません。

〔方法〕

ヨトウムシの死がいを10匹集め、すりつぶして1リットルの水に溶いて2~3日置いて、20倍に薄めてタオルで濾して噴霧する。 
〔コシャリを記事にしているブログ〕
Climax Garden blog
一日一楽しむ
GREEN DIARY

書籍や論文をあたってみました。
〔参考文献、研究成果〕
▽涌井義郎、舘野廣幸(2008)『【解説】日本の有機農法 土作りから病害虫回避、有畜複合農業まで』(筑波書房)
毎年のように9月末から10月始めになるとヨトウムシが一斉に死ぬ。この時期になると動かなくなり、そのうち白い粉状のものに覆われ、やがて干からびて全滅する。菌の正体は通称「疫病菌」と呼ばれる昆虫寄生菌で、ヨトウ、ハスモンヨトウ、モンキチョウなど多種類の害虫を侵すと言われており、25℃以下で活性化するので9月以降の感染が多くなる。感染後7~10日で虫は死に、死がいから白い胞子を放出して次々に周囲の虫に感染する。また、ヨトウムシには疫病菌に似た「白きょう病菌」が感染して白い胞子で覆い、同様にハスモンヨトウには「硬化病菌(緑きょう菌)」が寄生して死がいから緑粉状の胞子が散る。これらの菌は冬は休眠胞子として土中や死がい中の菌糸で越冬する。菌で死んだ虫の死がいを集めて他の畑に振りまけば、天敵菌による防除が期待できると記載されています。

他の本には、死がいを米をといだ汁に入れて、これでボカシを作って菌を増やして畑に播くというものもありました。オソロシヤ…。

▽CiNiiによる論文検索  

 cinii_articles_ci_home_j.gif

「ヨトウムシ」をキーワードで検索すると、1960~70年代を中心にウイルスによる防除が研究されていたようです。主な内容を引用します。
・ハスモンヨトウNPVは、ハスモンヨトウ以外には病原性が認められなかった。アワヨトウ、クサシロキヨトウ、シロモンヤガ、ヨトウガのNPVはこれら4種類のヨトウムシにもハスモンヨトウにも病原性が確認された。アワヨトウ、ヨトウガ、シロモンヤガNPVは比較的病原性が高かったが、クサシロキヨトウ、イネヨトウNPVは宿主により病原性の強弱が認められた。
・10アール当たり病死虫を18~36gの割合で水で薄めて散布した場合、90%前後の死亡率。散布後50日間の調査では株当たり3~7頭の死亡数。
・「高濃度液の微量散布」、「希釈液の通常散布」、「粉剤散布」を比較すると微量散布が最も効果が高く、残効も高い。
・ウイルスを食べた幼虫は、2日後までは健康な虫とほぼ同等量を食害したが、3日後から食害量が減少しはじめた。
・15~35℃では高温ほどウイルスの増殖が活発で、死亡までの日数が短い。20℃以下では病原性が若干落ちた。湿度は病原性にはほとんど影響しなかった。ウイルス保存の適温は-20~25℃。

アオムシも同様に防除できるようです。
・アオムシでは病死虫を10アール当たり28gの割合で散布した場合、無散布区に比較して著しく密度が低くなり、1回散布でも50日間十分高い効果があった。
・散布した畑のキャベツを別の畑で飼育した健康な幼虫に食わせたところ84.2~94.7%の高い罹患率を示した。

〔私の興味、疑問〕
このような研究成果を見ると、皆さんも自分でヨトウムシを飼育して確認したくなることと思います。
もし、私が飼育するなら、
①研究成果にもありますが、希釈率と効果(即効性と残効性) を確認したい。
②どうせ畑で噴霧するなら、天恵緑汁やストチュウなどを混ぜて噴霧したら一手間で済みますが、それぞれの薬効の影響はどうなるか。特に、納豆菌や乳酸菌とセットで利用したり、前後して使ったらどうなるか…コシャリの効果激減かもしれません。
③家庭でも可能なウイルスの保存は?死がいを集めて密閉乾燥状態で冬の間に保管して、翌年に効果があれば、秋はカマキリの卵とヨトウムシの死がい探しです。

ただし、実験する個体が少なく、意図する要素以外の影響もあると思います。ヨトウムシの種類の見分けも出来るかどうか。

その他、ヨトウムシ対策です。

米糠トラップ
ヨトウムシは米糠が好物らしく、トラップを作ります。
畝等の一角に米糠をまぶした柔らかい雑草や野菜の残渣を置きます。または、米糠を土の上に置いたり、少し土を掘った場所に置いて風で飛ばないように土を軽くかけて数日後に掘ります。雨でダメにならないようにカバーする方法もあります。
普通に米糠を仕掛けるのではなく、米糠をフライパンで煙が出るくらいに炒ると効果が高いそうです。
ヨトウムシが米糠を食べると下痢をするのか死ぬという記事もあります。実験したいです。
なお、発酵したり腐敗した米糠ではダメだそうです。
天敵益虫
コナガ、ヨトウムシ等の害虫に対する徘徊性の捕食性天敵は一般的に畑にみられるウヅキコモリグモ農研機構による)だそうです。
クモとの大きさを比較すると老齢幼虫は食べないと思います。孵化直後のヨトウムシと一緒に飼育したいです。
また、セアカゴミムシ、アシナガバチ、そしてヨトウヤドリコバチ、ムカデが天敵だそうですが、こちらは飼育したくありません。
 
その他、”テデトール”という伝統的で有名な方法もあります。
ご近所にオススメしたら、「ワシは農薬は使わん」と言われました…。
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[ 2012/01/25 21:03 ] ├ 病気、虫、草 | TB(0) | CM(1)
No title
テデトール農薬はよかったです。笑いました。コシャリですが、前の年にいわゆる害虫をたくさん飼育して、手で取ってはつぶして通路にでも捨てておけば、何となく翌年は少なくなるような。。。そういえば今年は去年に比べて28星や、夜盗が格段に少なかったような。 気候のせいだと思ったのですが。
[ 2012/09/26 13:54 ] [ 編集 ]
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