ゼロからの60坪自然菜園

教本は竹内孝功さんの「これならできる!自然菜園」。無化学農薬、無化成肥料、不耕起、草生栽培で、海や山の自然の恵みを畑に持ち込む自然菜園です。

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古書を読む ①農業全書 巻1 農事総論十ヶ条より

自然栽培、自然菜園に対して「江戸時代に戻るのか」という意見を言われるとのことがあるようです。

無化学農薬、無化成肥料で機械を使わず、耐病性や収量などの特化がない固定種を育てる私の栽培は、江戸時代に学ぶべきことが多いのではないだろうか?
戦後の化成肥料、化学農薬を前提とした農業指導の中で忘れられ、引き継がれなかった技術も掲載されているハズと期待しています。科学的な論拠は皆無でしょうが、そこにある経験則、古老の教えは参考になるのでは。
そんな疑問から、高校日本史の教科書にも掲載されている、我が国の代表的な農業書である「農業全書」を参考にしました。

農業全書 巻一 農事総論十ヶ条 一、耕作より

輪作について
「田畑は年ごとに場所を換え、土地を休ませながら耕作すべき。余分の土地がなく換えることが出来なければ作物を換える。」
昔から輪作や休耕という考え方があったのが分かりました。別の記事でも触れると思いますが、サトイモの項目で「連作を嫌うまら隔年または2年空けて栽培する」よう記載されていますが、ナスについてはそのような記録はないんです。以下、完全な推測ですが、ナスの連作障害は化学肥料の残留物質が原因で、サトイモは本当に忌地障害が発生するのかもしれません。したがって、ナスは連作で取り組みます。サトイモはムリかな。トマトですか?トマトは農業全書が記された時代にはありません。ジャガイモもなく、時代を感じさせます。

陰陽の理
「農民たるもの陰陽の道理をよく知らなければならない。この道理をわきまえずに耕作すると、多くの苦労を重ねても利益を上げることは難しい。陰気が陽気に勝たないように注意し、陰陽がよく調和するように計画する。」
これだけではよく分かりません。
「畑では日がさしこみ風が吹くのを待って中耕し、表面の土が白く乾いてから培土する。これは土の中に陽気が蓄えられ、土がうるおっているときに陰陽が調和するということ。」
こんな感じで具体例もあげられています。現代の家庭菜園の本でも、「雨の日は耕すな」などありますが、このような”陽気を蓄える”という視点で、どんな時に耕すべきかを記載した本は見たことがなく新鮮です。
このように”耕すこと”については色々と書かれています。

耕すことについて
「春耕は冬至から55日目にあたるころ、菖蒲が初めて目立つのを見て始めるもの。このほか、その土地のいろいろな草木の芽立つ時期を覚えておくとよい。」
種の袋には、「温暖地は○月~○月」など書いていますが、「おっ、燕が来たか。そろそろ○○だな~」など、自然の移ろいから作業の時期を知った方が、ココロが豊かになりそうです。

私は基本的に不耕起ですが、ジャガイモなどでは耕します。また、有機物が足りない畝は耕す予定があります。畝替えで耕す場合もあり、このような古人の知恵は参考にしたいと思います。
「夏至の後90日には昼夜が等しくなり、天気は穏やかになる。これらの時期に田畑を耕せば一度の耕起が5度分にも相当し、耕すには大変都合のよい時期である。」
「春の陽気が土に通じない時期に、雨も降らないうちに無理に耕すと土塊が砕けず、草も腐熟しないので、作物を植えた後に苗と草が同じところから発生してきて中耕除草が困難になる。」
「寒のうち寒い時期に耕すと、陰気がもれ、土は枯れて生気がなくなるので、まったく好ましくない。」

「耕すのに時期を逃してはならない。(旧暦)5,6月に耕すことはあっても、7月には決して耕さない。」
これは、「夏の裸地は貧になる」と同じですね。ところが夏に耕すことでも、
「春に耕す場合は朝でも晩でも良い。夏は夜も耕して良い。秋は太陽が昇ってから耕すべきである。」
とあります。

この他、色々なことが書かれていました。

疑問点
農業全書では以下の点が気になりました。
不耕起、草生栽培について
「草を刈って積んで堆肥にする」という意味の記述はありましたが、「耕さず」を推奨する記述はありませんでした。草については悪者扱いの記述しか見られませんでした。不耕起栽培も草生栽培も新しい考え方、技術なのかな。
踏み込み温床、堆肥
「冬の間に山林で落ち葉を集め、これを立春の頃に積み上げ、糞尿をかけるべし」など、踏み込み温床に関する記述もありません。
また、カヤを集めて堆肥にするなどの記述もありません。あるのは「外出したら草などを持ちかえるようにして積んでおき、堆肥にする」旨の記述。
踏み込み温床は明治時代以降の技術なんでしょうか。カヤは畑に入れていなかったのか。どちらも当たり前のことで、農業技術ではないので、わざわざ書かなかったのでしょうか。
天地返し
「土、凍える頃、畑を深く掘り起こし、さらさらに耕さず土塊のまま風雪にさらすべし」などの記述はありません。先ほど記載した、「冬は耕すな」というものはあります。
天地返しも当たり前だから書かれなかったのか。江戸時代は天地返しをしていなかったのか。気になります。
農業全書は、麦、陸稲など、一般的な家庭菜園の本には書かれていない作物も多くの記載があり、とても興味深いものです。
ただし、草生栽培という観点は全くありませんし、土地が違えば栽培方法も変わる場合があるので、全てをそのまま取り入れることは出来ないと思います。
それでも、学ぶべきところは多く、自然栽培、自然菜園の経験が浅い私にとって、相当な情報を得ることができました。
体系的な農業書がなかった時代にこのような書籍が編纂されることは、相当有意義で有り難いものだったと思います。
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里芋は去年とおととし同じところに作っています。水がそばにあるから。特に小さかったとかなかったような。
[ 2013/03/02 11:18 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
さきしなてるりん さん

それをお聞きして少し安心しました。
水がそばにあったり、日陰になりやすい場所は、どうしてもサトイモを割り振りたくなります。
で、連作が心配でしたが、大丈夫な場合もあるんですね。

サトイモ、思ったより、家族が食べませんでしたので、連作障害で小さくなっても大丈夫なような気がします。


> 里芋は去年とおととし同じところに作っています。水がそばにあるから。特に小さかったとかなかったような。
[ 2013/03/02 17:48 ] [ 編集 ]
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