ゼロからの60坪自然菜園

教本は竹内孝功さんの「これならできる!自然菜園」。無化学農薬、無化成肥料、不耕起、草生栽培で、海や山の自然の恵みを畑に持ち込む自然菜園です。

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連作ですか?輪作ですか?

連作と聞くと、「減収を覚悟」、「恐る恐る栽培して、障害が出たら、やっぱりダメだと思う」などネガティブなイメージしかありませんでした。
通常は輪作が推奨されていますが、MOA自然農法、秀明自然農法、炭素循環農法など連作を推奨する立場もあります。2012年12月には「野菜の品質・収量アップ 連作のすすめ」(木嶋利男監修)という本も出版されました。
連作のメリットって何だろう?本に紹介されている内容を中心に、私なりに連作について考えてみました。

輪作

連作の前に輪作について簡単にまとめました。
目的と効果
連作障害を防ぐ
同じ場所で同じ作物を栽培すると収量が減ったり、病気になりやすい、いわゆる連作障害が発生するので、輪作により、これを防ぐというものです。
変わりゆく土の状態を作物に合わせた作付が可能
輪作体系と言われるものですね。マメ科で土を肥やした後-とか、イネ科で余剰な養分を吸った後に-です。
あるいは、堆肥を入れた後、まずは果菜類。肥料をコンスタンスにやって土が十分に肥えた後で、葉菜類。葉菜類が肥料を吸った後は、肥料が少なくても育ちやすく、未熟堆肥を好まない根菜類といった輪作です。
このように、土を育てたり、土の状態に合わせて作付できます。
デメリット
畝の回し方が大変
連作障害を避けるため、一定期間、その作物を作らないよう、畝を管理する必要があります。私はジャガイモの作付面積が多く、ジャガイモは春も秋も栽培します。同じナス科のトマトも、ジャガイモに次いで多くの畝で栽培しています。一定期間はナス科の栽培をしないよう考えたり、前作-後作等も考えると、理想的な輪作はムリです。
また、畑の一部で日陰になりやすい場所があります。この場所をサトイモ専用としたくても、連作を嫌うと言われるサトイモです。輪作すると、この日陰になりやすい場所で何を栽培するか困ります。

輪作は困難なパズルのようなものです。長年、家庭菜園に従事されている方も大変な作業です。ブログ「冷やし菜園はじめました」では、管理人のねっこさんが、その大変な作業と着眼点を分かりやすくつづられています。

連作

連作の目的と効果
「連作している自分が格好良い」って連作自体が目的となってはいけませんので、まずは目的と効果を確認します。
収量、品質、生産性の向上
「連作のすすめ」では、「連作(後述しますが、3年以上連作して発病が衰退した後)と輪作を比較すると、収量、品質、生産の安定性など、いずれも連作が勝っている」と記載されています。
これが事実なら、最初の数年は発生し、その後は落ち着くという連作障害を乗り越えて取り組む意義がありそうです。毎年、安定収入が必要な農家なら資金の見通しがなければ難しいでしょうが、家庭菜園なら出来ます。
連作が輪作より優れていると主張する根拠が乏しい
この本は、連作による発病、収量、微生物の量等の実験結果のグラフなどを多く使っていますが、連作が輪作より優れていると結論づけるだけの材料がそろっていないように思えます。
少なくとも、連作と比較した輪作の発病、収量の経年経過のグラフがないのに、どうして、このような結論を主張できるのか。輪作のデータは紙面の都合で割愛なのか?連作栽培1年目の収量を輪作1年目の収量に置き換えて比較するべきなのか。この、肝心なことが不明瞭なのです。
連作栽培の経験経過の資料も
連作実験として、化学肥料・牛フン堆肥・草質堆肥のそれぞれで連作を続けた収量の経年経過のグラフが掲載されています。作物はキャベツ(春及び秋)、ダイコン(春及び秋)、小麦です。
参考文献等の実験データがなかったのかもしれませんが、ナス科、エンドウ、ゴボウなど連作に弱いと言われる作物も使わんかいっ!と突っ込みたくなります。
連作して収量アップはどの資料から読み取る?
少し話を戻しまして、仮に、グラフで示された連作1年目の収量=輪作の収量と置きかえるとして、1年目(輪作)と連作を続けた場合の収量を比較するとします。
秋キャベツを7年連作した各年の株玉量のグラフを見ると、どの堆肥、肥料を使った条件でも7年後には収量が落ちています。春キャベツは1年目が最もよく、3年目まで減収。特に3年目はどの堆肥、肥料でも激減。その後安定して収量は回復しますが、1年目の収量には戻っていません。
秋作ダイコンの収量はあまり変動がなく、10年目に収量が著しくアップしています。春作ダイコンは草質堆肥では連作を続けるほど安定して収量が落ちています。連作すると、収量が安定するというのは、「連作障害が発生した時は収量が著しく落ちるけど、それを乗り越えると収量が安定してくる。(でも1年目の収量まで戻らないですよ。)」という意味なのかな。
これらの資料から、どうやって、輪作よりも連作が優れていると言えるのでしょう?私の本の読み方が浅いのかな~?
このような主張をされると、木嶋さんの代名詞とも言えるコンパニオンプランツまでが、その信憑性や効果について、「本当のことなのか?全てとは言わないが、一部誇張がないか?」と疑心暗鬼になってしまいます。まあ、コンパニオンプランツの組み合わせには玉も石も混ざっているのでしょうが。
ひょっとしたら
このようなことを考えていると思い浮かぶシーンがあります。ドラゴンボールなど格闘系少年マンガでの戦闘シーンで、形勢が不利になったキャラが、「今のは50%だ本気で行くぞ」とか「訓練用の重装備を外して身軽になる」ってシーンです。
「この連作結果ではコンパニオンプランツを使っていなかった。次の連作は本気だ」とか「次は最高に育った土でやるぞ」ってもんです。
先ほどから紹介している連作の経験経過は、連作障害を少なくするための技術を駆使した上で、実験結果として示された収量の推移なのかどうなのかが不明なんです。100%の力でも収量は戻らないのか。まだまだ余力があるのか。これってかなり大事だと思います。

連作の目的と効果がイマイチ曖昧ですが、先に続けます。連作によるメリットというのは確かにあります。
連作のメリット
ローテーションの計画が不要
これは大きいですね。連作障害を回避するための期間や前作、後作の相性を考える必要がなく、栽培期間だけを見て、春はコレ、収穫したらコレ、としたら良いのですから。
畝の固定が可能
畝によって幅、高さ、pHが異なり、それぞれの条件に適した野菜があります。連作により畝を固定すると、このような悩みから解放されます。例えば、ホウレンソウ用の畝を固定すると、その畝だけアルカリ性にしておけば良いのですが、輪作すると多くの畝に石灰をまくなど資材が必要となります。
また、ナスやトマト用の高畝も、連作により高畝にすべき畝が固定されるので、栽培の都度の畝立てが不要となり楽になります。
私の借りている休耕田のトマトやナスの畝は、深さ20cmの上に畝の高さ20~30㎝の、ナスが根を張れるのは40~50cmという貧弱なものです。竹などで枠をつくり、高さ60cm以上の高畝を作ったらどうか?という検討をしているのですが、輪作だと、こんな作業を全ての畝にはできません。

ちょっと長くなりました。
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連作の決定打は載っていなかったのですか?それは編集が雑ですね。

私が思うに自家採取の種で連作しないとダメなんじゃないかと。
毎年、新規に種を植付けていては、連作しても収量は伸びないでしょうね。
かと言って私は自家採取なんて面倒なことはしませんけど。

ダイコンは、春秋連続で6連作行っていますが、センチュウ被害が徐々に出始めています。
春秋連続なんて、土を休める間もなく栽培しているので極端な例かもしれないですが、これくらいやらないと真実は闇の中かも。

私なりの結論
「連作は作物によっては、極端なことをすると問題が出てくる」です。
今のところナス3連作、ピーマン4連作は全く問題が出ていません。
[ 2013/01/21 17:23 ] [ 編集 ]
ケースバイケース?
こんにちは、連作云々以前の経験年数した経っていませんが、連作情報以外の栽培法でも、木村氏に限らず、例えば某国営放送の野菜のなんちゃらなどなど、いろんな方法、いろんな理論がある中で、自分の畑にあったやり方を模索するしかないのかなァと感じています。失敗はプロだったら致命傷になってしまうから大変だなと思います。
[ 2013/01/21 17:36 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
 ムニュさん

> 私が思うに自家採取の種で連作しないとダメなんじゃないかと。

 ああ…後半のネタを書かれてしまいました。
 そうです。自家採種をして、その土地に馴染みゆく遺伝子なら大丈夫かも、と。
 ただし、自家受粉ならまだしも、他家受粉の野菜なら、十分な母集団を確保しないと、
 遺伝子が弱まりそうです。

 従って、トマト、ナスは連作&自家採種を続けて行こうと思っています。

> 私なりの結論
> 「連作は作物によっては、極端なことをすると問題が出てくる」です。
> 今のところナス3連作、ピーマン4連作は全く問題が出ていません。

 そうですね。作物によって、とか、条件によってというものもあるでしょうが、
 この本では、その辺りの説明やメリハリにかけています。

 考えさせられるという意味では良い本でしたが、連作って素晴らしいと思えるものではなく、
 連作という方法もありますよ~くらいのものでした。

[ 2013/01/21 21:03 ] [ 編集 ]
Re: ケースバイケース?
 畑のねこさん

 そうですね。
 色々な理論があって、自分の感性や嗜好性、あるいはお財布の事情があって、
 畑の土質もあって、さらに、畑の環境もある。
 
 もう、絶対コレという方法なんてないように思えます。
 あるのは、こうやったら良くなったという過去かなと思えます。

 私が輪作のデメリットであげていることも、人によっては「畑に手間暇かけてしあわせ~」と思う方もいるでしょうし。

 ひとつ言えるのは、自然栽培の理解者は少ないですね。
 昨日も、畑の前をいつもお散歩している爺さんから、「こいつは口ばかりだ(笑)」と言われたばかりです。
「あなたが天国に行く頃には、「こんなやり方もあったんだ」と驚きますよ」と返せば良かったです。

 
[ 2013/01/21 21:17 ] [ 編集 ]
たつきさん

あー先走ってネタバラシしちゃいましたね、すみません。

>「連作している自分が格好良い」
まさにこれです。最初は連作障害なんて出ねーよ、俺が証明して見せると意気込んだものです。
でも今は連作障害が出てきたものもあり、自然農だからと言って100%障害が出ないことはないですね。

[ 2013/01/21 23:13 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
 ムニュさん

> 最初は連作障害なんて出ねーよ、俺が証明して見せると意気込んだものです。
> でも今は連作障害が出てきたものもあり、自然農だからと言って100%障害が出ないことはないですね。

 それは後から続く者としては、とても有り難い情報なんです。
 特に、ムニュさんのように、栽培に関する条件も記事に掲載されていると。

 というリアルな情報を聞いて、じゃあ、私はもう少し安全な方法で栽培しようと選択出来ます。

 春野菜の半分くらいの作付は諦めて、緑肥栽培にあてて、急がば回れで育土に方向転換の予定です。
 連作も、無肥料栽培も、土次第ですから。
[ 2013/01/22 05:20 ] [ 編集 ]
久しぶりの訪問です。だいぶ以前の記事も読み返しさせていただきました。
読めば読むほど「海藻」が羨ましい。うちはもったいない精神で、醬油粕。塩を含んでるからごみしか思い浮かばないのだろうけど、海藻のことを考えるとこの選択肢もありと確信しました。畑全体の様子を見せていただくのをとても楽しみにしています。
[ 2013/01/25 17:44 ] [ 編集 ]
 さきしなてるりん さん

 醤油粕ですか!?
 酒粕は聞いたことがありますが、醤油…醤油…全く知識がありません。

 海藻と比較して塩分濃度がどうなのか分かりませんが、さきしなてるりんさんの畑がどうなるか、記事でアップお願いします。

 今年はまだ海藻をとりに行っていません。
 現在記事で整理中ですが、今は温床用のカヤなどを集めています。
[ 2013/01/25 22:18 ] [ 編集 ]
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