ゼロからの60坪自然菜園

教本は竹内孝功さんの「これならできる!自然菜園」。無化学農薬、無化成肥料、不耕起、草生栽培で、海や山の自然の恵みを畑に持ち込む自然菜園です。

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固定種受難の時代でも生き残れ!みやま小かぶ

2011年秋から2012年春にかけてのみやま小かぶの栽培記録です。

みやま小かぶの栽培

野口種苗さんで販売している代表的なタネと思われるみやま小かぶを昨年から今年にかけて、はじめて栽培しました。
不耕畑で無農薬、無肥料、無防除と言えば聞こえは良いのですが、イカ釣りに夢中になって放置し、その厳しい環境下でも育っていたものが畑で大きくなっていたというのが事実です。
固定種は遺伝子の幅が広いので、様々な形質のものが現れると聞いていましたが-カブが地中から出ているものと出ていないものがあります。
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虫の被害を受けているものと受けていないものがありますが、総じて虫に喰われているものが多かったです。
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首の太さも違います、太いものと細いものもあります。
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この左の異常に大きくて根っこがふさふさな個体はどうなんでしょう。
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異様に大きいみやま小かぶをよく見たら-
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葉っぱがカブではないような気がします。少なくとも、他のみやま小かぶとは違います。
交雑した種子?まあ、そんなこともあるかもしれません。
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これほど個性豊かなら、売りものとして店が、消費者が嫌うわけですね(笑)
家で食べる分には問題ありません。いえ、むしろ、様々な形のものをナマで食べ比べる楽しみが増えます。

みやま小かぶは生で食べるとほのかに甘くて、いくらでも食べられそうです。

野口種苗さんからのお返事

この状況について、クレームではなく報告ということで、タネの購入元の野口種苗研究所に連絡したところ、すぐに丁寧なお返事をいただくとともに、みやま小かぶという固定種の維持の大変さの一端を知りました。
併せて、みやま小かぶの自家採種のために、様々な形状のかぶの中から、どのような株を母本に選んだら良いか問い合わせをしたところ、丁寧なご指導をいただきました。

アブラナ科の野菜は交雑しやすいと言われています。このことについてもまとめてみました。

まずは、野口種苗様からいただいたメールを紹介します。


地元の採種農家が壊滅してしまったため、現在一般販売用の「みやま小かぶ」種子は、△△(私が修正)の種苗会社に委託して採種してもらっています。

△△は寒すぎて、毋本選抜して植え付けた株が冬越しできず、消えてしまうこともあるそうで、提供した原種のうち半分ほどは春に直播きして、選抜せずに播きっ放しで種採りしています。

そのため、形状の崩れたカブや交雑した種子も多少は混じってしまうことがあるようです。困ったことですが、遠隔地に依頼して人任せで販売種子を確保している以上、やむを得ないと諦めています。

原種だけは地元の山間地の畑を借り、無肥料栽培農家の力を借りて毎年毋本選抜を行い、維持しています。

みやま小かぶの)毋本の選び方は無意識に手が覚えているので、文字で伝えるのは非常に困難です。
形としてはブログの中の二つ並んだ写真の形状で良いのですが、葉の付け根の首の太さは、二つの中間値と言ったらいいでしょうか。葉が茂りすぎて太すぎるものを選ぶと、やがて葉の付け根部分から二つに割れる子孫を作ってしまいます。付け根が細く貧弱な葉は、冬越しできずに消えてしまいやすいです。

これらは経験則ですので、100%正解と言うわけではありません。トンネル栽培する場合は葉がおとなしく、伸びすぎないものを選んだ方がトンネルを押上げず、光が入って順調に生育しますし、正月の七草用に小さいカブを寄せ植えにして出荷する人は、小さいうちから葉とカブのバランスの良い物を選べばいいのです。

土地が違い、気候が違うと、葉型も形状も変わって来ます。「みやま小かぶ」本来の形状にとらわれるよりご自分の好みで気に入ったカブを選んで種採りしていったほうが、栽培条件や気候風土に合ったカブになっていくと思います。

固定種は、本当に同じタネの袋から採れたのか?と思うほど個性豊かです。
小さいのは、間引かなかった場所もある影響だけではなく、成長が遅い個体もあった可能性があります。同じ日に播種しても成長速度が異なるので一斉に収穫する必要がなく、家庭菜園向きです。
形も個性豊か。扁平だったり、丸かったり、サトイモのようだったり、右端は根が太く、細かい根もたくさんあって、葉っぱも変だったので交雑ですね。

農家の方は、こんなんでは一斉に収穫もできないし、出荷で選別も必要。
これが店頭に並んでいたら、消費者は買うのに困りますね。店も農家から仕入れるのに困りそうですね。
私も農家なら、遺伝子的性質が同じで、一斉に播種、収穫でき、形状も類似する交配種を栽培していると思います。

収穫したみやま小かぶは、皮を厚めにむいで、一口ずつ食べてみました。
気のせいかもしれませんが、本来の形状とは異なるものや交雑種は、味がイマイチ。
右端は口の中に繊維が残りました。
右から2番目と3番目は、甘さとカブ特有の味のバランスが良く、スライスしていくらでも食べられそうです。酢漬けにしました。



ここで、アブラナ科の野菜の自家採種について、『秀明自然農法ネットワーク 自家採種の手引き』から引用します。
0121 自家採種の手引き 

交雑の特徴
アブラナ科は他家受粉で、虫媒によって受粉するが、風によっても幾らかは受粉するようです。
また、自家不稔性(同一株内の花粉では受粉しない)です。

カブは、異なる品種のカブと交雑します。また、タカナ、カラシナ、ナタネなどとも交雑します。
アブラナ科はこぼれ種が自生し、道ばたなどでも花を咲かせることがよくあるので、それらとの交雑にも注意が必要です。
距離を置いて交雑を防ぐには交雑の可能性がある作物から1,000mくらい離した方が良いと言われます。

こういうことなので、固定種の維持のためには、風媒花では山頂付近にある畑で栽培したり、周辺にある交雑しそうなものは全て刈り取ってもらうなど、個人ではなく地域(集落)の意思統一と協力が必要だそうです。

『自家採種の手引き』には、その他、交雑を防ぐ方法について色々と記載されています。
そのうち、私自身が交雑防止について試みて、記事にしようと思います。

お読みいただきありがとうございます。
交雑の心配の少ない山間部に集落があるということは、固定種の維持につながることを知りましたが、このような集落は過疎等により限界集落になるなど、消えつつあります。がんばれ、みやま小かぶ。

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[ 2012/01/22 06:19 ] ├ カブ | TB(0) | CM(8)
No title
こんにちは。
後でそちらにお邪魔します。

こちらは、家庭菜園オンリーです。
あちらで、こんな記事を書いていたら、釣りカテの皆さん、
ドン引きです。
[ 2012/01/22 13:58 ] [ 編集 ]
とても勉強になります!
今年は、様々な固定種のカブを、作ってみたいと思っていたところでした!
野口種苗さんからの丁寧なメールも素晴らしいです
アブラナ科は、自分で純粋な物の種取は絶対無理だろうと思っていましたが、まさにその通りですね。

個性豊かな固定種、ますます味比べがしたくなってきました
[ 2012/01/22 17:26 ] [ 編集 ]
Re: とても勉強になります!
oimohomori さま

みやま小かぶを作ったのは初めてだったんですが、
予想以上に興味深い結果になりました。

交雑しても仕方ないこととして、カブは来年から自家採種します。
今年は植え付けた数が少なかったので、全部食べてしまいそうです。

様々な固定種のカブですか?
言われてみれば、みやま小かぶだけではないですね。
色々と食べ比べをしたくなります。
[ 2012/01/22 20:45 ] [ 編集 ]
お引越し初コメ♪
おはようございます。
アブラナ科の自家採種は想像以上に難しいのですね。
参考になりました!
相変わらず、たつきさんの行動力には頭が下がります。
[ 2012/02/01 09:31 ] [ 編集 ]
Re: お引越し初コメ♪
ホットキャロットさん

ようこそお越しくださいました。
本を読む限り、難しそうですが、でも、今時、アブラナ科の野菜を花が咲くまで
畑に置いている人が、この近辺にいるかどうか。
多分、皆さんは収穫されるんじゃないかと希望的観測です。

その場合、私の畑だけで交雑に気を付けて、
この年はダイコン、次の年はカブと自家採種したら良くなります。

野良アブラナ科の心配はありますが…。まあ、どんなことになるか楽しみです。
[ 2012/02/01 21:06 ] [ 編集 ]
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[ 2012/06/24 17:18 ] [ 編集 ]
中カブの食害について
お久しぶりです。
色々試されていてとても為になります。
以前ナメクジ対策でご相談していましたが、
やはり、難しいですね。というのが正直なところです。
10月に入りここのところ、雨が突然激しく降ったりで
畝間も含め、水掃けが悪くなんだか、ジメジメしてしまいます。
種まき後の水のやりすぎもあるんでしょうが・・・。
中カブを育てていますが、黒マルチをして筋蒔き後、やはりナメクジなんでしょうか葉も所々、虫食いあり。まあ、葉は気にせず洗って食べてます。気になっているのは、カブの根(白い)に、2ミリ程度の穴が散見されます。全部のカブではないのですが。貫通はしていません。多くて個体1個に二つ程度。ほとんど一つの穴です。ナメクジの食害といわれる方もいるのですが、やはりそうですか?固いと思うのですが、食べるんですね。こんなものも。驚きです。4年目ですが、今までのカブでは、あまり気にしなかったというか、なかったので少し首をひねっています。
確かに、ジメジメ感がある畝のような状態ですね。トンネルもしていましたし(今は取りましたが)。まだ、コーヒー粉はまいていません。貝殻石灰も必要かなと思ってます。他に知恵がありますか?もっと高畝(今は、18センチ程度です)にして水掃け対策が必要かなと思いますが。
[ 2013/11/25 10:07 ] [ 編集 ]
Re: 中カブの食害について
 城家様

 ご無沙汰しています。


 エダマメの場合は致命的なダメージを受けるので、対策に相当力を入れますが、
 カブの被害はあまり気にしていませんので、ナメクジの食害については全く知りませんでした。
 ネットで検索したら、こんなブログがありました。
 http://blog.kochan.com/archives/51771383.html 
 カブだって食べるようですね。

 ナメクジ対策だけは農薬を使ってもやむなしと思うようになってきています。
 その場合は土に農薬が触れないよう、ペットボトル等に薬剤を入れて、です。
 有機栽培の認証が欲しいわけでもなく、自然農法の原理原則にこだわるわけではなく、
 薬剤が野菜や土にかかるわけではないので。

 または、水路から最も遠く、少し土地が高い畝で試してみることも考えていますが、
 土がまだ育っていません。

 冬は、来年に向けて考える時間がたくさんありますね。
[ 2013/11/25 21:15 ] [ 編集 ]
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