ゼロからの60坪自然菜園

教本は竹内孝功さんの「これならできる!自然菜園」。無化学農薬、無化成肥料、不耕起、草生栽培で、海や山の自然の恵みを畑に持ち込む自然菜園です。

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ニンジンの種-「好光性なので覆土を薄く」って何だろう-

ニンジンの播種の季節です。覆土の厚さを変えて、光と発芽の関係を調べてみました。


一般的に、「ニンジンの種は好光性。覆土は薄くする。」というのが通説です。
ところが、「家庭菜園レベルアップ教室 根菜1」という本では、
好光性は考慮する必要はない。
覆土を薄くすると乾燥、高温、あるいは低温になりやすく発芽が悪くなる場合が少なくない
③豪雨の時に種が流されやすくなる。
覆土の厚さは土質にもよるが、裸種子の場合は5mmが標準。乾燥しているときは10mmの深さに播いて、鎮圧して5mmくらいにする。
とあります。

②については、確かに、この猛暑では、地表の温度と乾燥が気になるところです。5mmの深さでどの程度地温や湿度が違うのかも気になります。
③は、豪雨に流されないために、種を播いたら踏んで鎮圧したり、モミガラをまく方法が知られています。
とにかく、やってみないと分からないので実験してみました。使った種は新黒田五寸。土は育苗用の柔らかい土です。

まず、土を容器の縁より高くなるまで入れた後で、支柱で表面を均して容器の縁と同じ高さにしました。0721-ニンジン実験 均した表土に支柱を押しつけて溝をつくります。

下の写真の、点線の左側には溝を作っていません。点線の右側から溝をつくり、右に行くほど深くしました。右端の深さは写真のとおり3cm。ニンジンの覆土としては、相当厚いと思います。
種を覆うのは土とモミガラの2種類。それぞれを乗せて、再度支柱ですりきって、表面を均しました。
0721-ニンジン播種 覆土の深さ
覆土をする前の写真です。この程度の種の間隔で筋播きしています。
0721-ニンジンの種をまく
ネコがいたずらをしないように、焼き肉用の金網を乗せます。コレ、結構大事です。
0721-猫対策 毎日、朝と夕方にたっぷりジョウロで水をやりました。種が流れないようにハス口は上向きにしました。
7月26日になりました。この間、雨は全く降りませんでした。連日の猛暑です。
さて、発芽状況は予想外です。乾燥しにくく発芽しやすいと思っていたモミガラではなく、土での覆土、それも、好光性と言われるニンジンの種にとって条件が良いと思われる覆土が薄い場所よりも、覆土が厚い場所の発芽が良いです。0726-ニンジン発芽状況
その翌日です。アップで撮影しました。
点線より左側、覆土がない場所は発芽していません。覆土が薄い場所の発芽も良くありません。これらはジョウロの水まきで種が流されたのかもしれません。あるいは、猛暑と直射日光で水分が足りず、発芽できなかったのかもしれません。
0727-左半分
一方、覆土が厚い方は、このように発芽しています。モミガラではなく土で覆った方が発芽が良いのですが、右端(深さ3cm)付近は発芽していません。モミガラ区の発芽状況が悪いのは何故でしょう。湿度も温度も十分なはずです。モミガラを表面だけに播くのではなく、土のように覆うと、モミガラは障害物として芽が地表にのびるのを邪魔するのかもしれません。
種の播き方一つで、かなりの差が出てくるかもしれません。
0727-右半分 まずい!畑のニンジンはモミガラを直接種に乗せています…。
さて、このように、ニンジンの種は、覆土が2.5cm程度でも発芽することが分かりました。したがって、通説ほど覆土を薄くする必要はないことが分かりました-と言いたいのですが、そのように断言するには注意点と疑問があります。

まず、注意点です。
この実験は、苗用の柔らかく、通気性がある良質の土を使い、ふんだんに水やりした条件下で行ったものです。
私の借りている畑の、粘土質で重たい土で同様の栽培をしたらどうなるか。鎮圧後に土が乾燥すると、硬くしまった土のせいで、芽は地表まで出て来ることはないでしょう。砂地ならどうなるか。ごく薄い覆土だと、すぐに乾燥するでしょう。それぞれの畑に適した覆土の厚さというものがあるようです。

次に疑問点です。ここまで来て、通説である「覆土は薄く」がどの程度の薄さなのかが分からなくなりました。種の大きさを基準とした相対的な薄さなのか。mmを基準とした絶対的な薄さなのか。とらえ方は人それぞれです。

ちょっと本を確認しました。
まず、『図解 家庭菜園ビックリ教室(井原豊)』です。『まいてうすく覆土。タネが見えかくれぐらいでよい。土が厚いと生えない。』とあります。 覆土2~3mm程度ですね。
次に『新装版 おいしく育てる菜園づくりコツの科学(西村和雄)』です。『種を播いたら、軽く覆土。その上に、土が半分は見えるくらいの軽い刈敷をして、土が乾かないようにこまめに水やり』とあります。これは、よく分かりません。
ネットで情報をチェックしましたが、具体的なmmを記した情報は見当たりません。

「覆土を薄く」。何て、主観的な基準なんでしょう。土質や季節によって覆土の厚さを変えるべきなんでしょうが…そういえば、ジャガイモの休眠期間が短いとか長いという情報も主観的な基準です。1ヶ月~2ヶ月とか、半年など、誰でも分かるような情報の提示は出来ないのでしょうか。

ニンジン栽培の最大の難関である発芽は、奥が深いです。
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[ 2012/07/28 14:22 ] ├ ニンジン | TB(0) | CM(8)
No title
ニンジンは発芽がすべてってところがありますよね

同じく好光性のレタスですが
「日本の種苗会社の種なら、光の事を気にする必要はありません。
基本的に休眠が打破された種が売られていますので。
レタス農家が、発芽機を使ってレタスの芽出しをするときは、機械の中は真っ暗です」
とレタス農家さんが言っておられました

ちなみに、わたしは蒔いているそばからアリに種を運ばれてしまったことがあります
F1でしたけど、おそらく種自体が甘い香りを放っていたのでしょう
びっくりしますよ、ふと横を見たら、みんな急いで運んでいるんですから;
そのあとしっかり覆土、たっぷり水やりで発芽にこぎつけました;
[ 2012/07/28 16:16 ] [ 編集 ]
Re: No title
 レコレコさんの播いた端から種泥棒は記事にされていたでしょうか。
 別の方だったかな~。

 笑ってしまったことがあります。
 笑いごとではないのですが、まさか、ダイコンの種をアリが運ぶなんて
 想像できませんよね。

> 同じく好光性のレタスですが
> 「日本の種苗会社の種なら、光の事を気にする必要はありません。
> 基本的に休眠が打破された種が売られていますので。
> レタス農家が、発芽機を使ってレタスの芽出しをするときは、機械の中は真っ暗です」
> とレタス農家さんが言っておられました

 そういうことなら、種袋には、そのような注意書きが欲しいですね。
 
[ 2012/07/28 22:37 ] [ 編集 ]
No title
私はいつも適当に種まきするので、薄く覆土するなんて守ったことがありません。
でもちゃんと発芽するので、好光性なんて関係ねー!!なんでしょうね。

また、かぼちゃは嫌光性ですが下記を見てください。
http://fieldfellow.blog75.fc2.com/blog-entry-325.html

嫌光性なのに光を浴びて発芽しています。

これらは大雑把な傾向を示すもので、あんまり関係ないと思っても良いんじゃないでしょうか。
[ 2012/07/30 14:27 ] [ 編集 ]
Re: No title
 ムニュさん

 ニンジンやネギの種は、自然では、土の上にばらまかれると思います。
 カボチャは実で覆われていて、やがて実はくずれ、極上の苗土になると思いますが、
 種には光があまりあたらない。

 そんな感じでイメージしています。
 が、暗くないと発芽しないとか、明るくないと発芽しないとかの守備範囲は種によって異なるのかもしれません。
[ 2012/07/30 20:14 ] [ 編集 ]
人参の種のまき方はうちはいい加減。ただ、土砂降りの雨が降る予想の前に播いたとき、流れるのを予想して、上に枯草をかぶせておきました。水が枯れると発芽率が悪くなるとも聞いていたので、水分の蒸発を防ぐ意味でも好いかとおもったので。結果、4日目くらいには、続々出てきて疎抜きが大変な騒ぎになっています。
[ 2012/08/21 15:29 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
さきしなてるりん さん

枯れ草法は良いらしいですね~。
ただ、今年の少雨は異常です。私は毎朝、畑に行ってニンジン、サトイモ、ショウガに水をやっています。
ここの土は粘土質で、日照りで乾燥すると表面がクラストします。そうなったら、ニンジンの発芽は難しいので、乾き切る前に水やりしないとダメです。

[ 2012/08/21 20:50 ] [ 編集 ]
籾殻にはモミラクトンという発芽阻害物質が含まれているようです。
種に直接当たると発芽が悪くなる一因かもしれません
[ 2014/07/13 17:25 ] [ 編集 ]
Re: タイトルなし
 そうですね。発芽が悪くなるとは聞いたことがあります。
 
 ただし、ジャガイモについては問題ありませんでした。
 多分、キャベツやニンジンなど小さな種だと影響は大きいと思います。
 
 まずは物理性を改善することを最優先としていますので、多少のデメリットは目をつぶっています。

 コメントありがとうございました。


> 籾殻にはモミラクトンという発芽阻害物質が含まれているようです。
> 種に直接当たると発芽が悪くなる一因かもしれません
[ 2014/07/19 01:29 ] [ 編集 ]
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